例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「じゃあ、今日の授業は終わりだーっ」



先生の大きな声に驚いた私は手を引っ込める。

び、びっくりした……。

先生の声の大きさにはいつも驚かされる。

もう少し声のボリュームを下げて欲しいなぁ。


なんて思っていると。



「成宮くーんっ! テストどうだったぁ?」

「92点って凄いね!」

「私に勉強教えてーっ」

「あっ! ずるい! 私にも!」



一瞬でクラスの女子たちに囲まれた冬弥くん。

見慣れてしまった光景。

冬弥くんは教室中の……。

いや、学校中の女子の人気を集めている。


冬弥くんは”超”がつくほどのイケメン。

180センチくらいある身長。

少し鍛えているような体つき。

それに加えてスポーツ万能で、成績も優秀。

幼なじみの私から見ても格好良いと思う。

それなのに威張ったりしないから、みんなからの好感度はさらに上がる。

幼なじみとしては嬉しいけど、冬弥くんに恋している者としては複雑。
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