例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「まあ、いいけど」

「やった! じゃあ、お姉さんに聞いてくるね!」

「えっ!? なにを?」



冬弥くんに自分のクレープを預けてワゴン車に戻る私。

そんな私の姿に驚いた表情のお姉さん。



「どうしたの? 忘れ物?」

「いえ……。そうじゃないんですけど、」

「……?」

「あの! クレープの写真って、撮ってもいいですか?」



ぽかんとしているお姉さん。

それからしばらくすると、盛大に笑い始めた。


私、変なこと言ったかな?

首をかしげる私と、笑い泣きをしているお姉さん。

しばらくして笑いが落ち着いたのか、涙を拭う。



「いっぱい撮ってあげてよ。それにしても、本当に良い子だねーっ」



あ、ちょっと待っててね。

お姉さんはそう言うと、ワゴン車の奥に入っていった。

しばらくするとお姉さんが戻ってきて、私の手の上にラッピングされたクッキーを置いた。
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