例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「クレープ美味しい」

「えっ、私も食べる!」



慌てて携帯をしまって、クレープを頬張る。

口いっぱいに、甘さが広がる。

美味しいもの食べているときって幸せだなぁ。



「美味しいねっ」

「うん。美味しい」



ここのクレープ屋さんに来てよかった。

また、冬弥くんと来たいな。

そう思っていると。



「……チョコ、ついてる」

「え?」



冬弥くんが私の口元に触れる。

指先で拭ってくれたチョコレートソース。



「甘いな」

「ーっ、!」

「顔、真っ赤」



冬弥くんにドキドキしているから。

……なんて言えない。
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