例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
文化祭がいよいよ明日に迫った。

湊くんに衣装づくりを手伝ってもらったから、なんとか完成した。

これ、ひとりで作っていたら間に合っていなかったかも……。

そう思うと恐ろしい。

湊くんに感謝だ。



「明日が本番なんだよ! 分かってるの!?」



委員長の大きな声に驚く。


び、びっくりした……。

衣装の最終確認をしていた私と湊くんは、思わず声のする方へと顔を向ける。

台本を持ってピリピリしている委員長と……。

顔をうつ向かせている美波ちゃん。



「声が小さすぎる! もっとお腹から声出して!」

「……ごめんさい」

「時間ないんだからね!?」



委員長と美波ちゃんの姿を見て、コソコソと話しているクラスメイトたち。

微かに批判的な声が聞こえてくる。



「委員長って怖いよね」

「でも、如月さんも悪いんじゃないの?」

「明日の文化祭はもうダメだなー」
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