例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
クラスがバラバラになってきている……。

どうしよう。

美波ちゃんは今にも泣きそうだし。

その近くに立っている冬弥くんはイライラしているみたいだし。

委員長の強い口調は変わらないし。

クラスメイトは自分は関係ないって感じだし……。


隣で衣装の最終チェックをしていた湊くんは手を止めている。

……この状況じゃ、衣装どころじゃないよね。

と、思って湊くんの顔をちらりと見たら、穏やかな表情をしていた。

この空気には相応しくないくらいの穏やかな表情。

思わず湊くんに耳打ちをする。



「このクラス大丈夫かな……」

「大丈夫だよ」



湊くんが私を見て微笑む。

安心して。

そういうように、湊くんは私の頭に手を置いた。



「なんで、大丈夫だって言えるの?」

「それはね、」



湊くんの言葉の続きを聞こうとしたそのとき。

静かだけどハッキリとした口調の声が耳に入った。
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