例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
文化祭当日。
最終練習を終えた私たちは劇本番に臨む。
……いよいよだ。
体育館のステージの幕が上がれば、美波ちゃんの登場だ。
私は湊くんと一緒に、赤い幕を見つめる。
ドキドキするな。
体育館は暗くて、他のクラスメイトの姿は見つからなかった。
「……緊張するね」
湊くんにそっと耳打ちをする。
ステージへ視線を受けていた湊くんがこちらを見る。
急に顔が近くなって驚く私。
慌てて顔をそらす。
「優奈ちゃんが緊張してどうするの」
「だって。劇の途中で衣装が破れたりしたら……、と思うと冷汗が」
「あ、緊張というより心配?」
「うん」
湊くんが笑う。
他にも人がいるから声を抑えてはいるけれど……。
それにしても、私、変なこと言ったかな。
「冬弥たちがセリフ間違えたら……、とかの心配はしないんだね?」
「それはないよ。あれだけ練習したし、間違えたとしても見守ってくれる人たちはたくさんいるから」
「優奈ちゃんらしいね」
「そうかな」
最終練習を終えた私たちは劇本番に臨む。
……いよいよだ。
体育館のステージの幕が上がれば、美波ちゃんの登場だ。
私は湊くんと一緒に、赤い幕を見つめる。
ドキドキするな。
体育館は暗くて、他のクラスメイトの姿は見つからなかった。
「……緊張するね」
湊くんにそっと耳打ちをする。
ステージへ視線を受けていた湊くんがこちらを見る。
急に顔が近くなって驚く私。
慌てて顔をそらす。
「優奈ちゃんが緊張してどうするの」
「だって。劇の途中で衣装が破れたりしたら……、と思うと冷汗が」
「あ、緊張というより心配?」
「うん」
湊くんが笑う。
他にも人がいるから声を抑えてはいるけれど……。
それにしても、私、変なこと言ったかな。
「冬弥たちがセリフ間違えたら……、とかの心配はしないんだね?」
「それはないよ。あれだけ練習したし、間違えたとしても見守ってくれる人たちはたくさんいるから」
「優奈ちゃんらしいね」
「そうかな」