例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「ごめんね。その……」



湊くんの優しさを拒むようなことをしてしまって。

今更ながら自分のしたことは良くなかったっことだと反省する。

でも、あのまま湊くんにすがりついていたら。

きっと、私は湊くんを利用してしまっていたかもしれない。



「いいんだよ」

「え?」

「優奈ちゃんが笑顔ならそれでいいんだよ」



……ありがとう。

湊くんの少し恥ずかしいセリフに言葉が出なかったけれど……。

それでも感謝でしかない。

言葉にすることはそれこそ恥ずかしいけれど。

私も湊くんには笑顔でいてほしいよ。



「それにしても……。冬弥、どこ行ったんだろうね?」

「うーん。花火まではまだ時間があるのにね」

「自販機かな?」

「わざわざ?」

「後夜祭のために飲み物選んでいるのかも」



……どうだろう?

そんな、わざわざ冬弥くんが飲み物を買う?

自販機の前で一生懸命、ドリンクのパッケージと睨めっこしている冬弥くんを想像したら……。
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