例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
だって。

夏樹先輩は美人生徒会長って有名で。

学校1の美少女だと言われている。

何度か生徒総会で見たことはあるけれど、遠くからでも分かる美貌。

スタイル抜群で、顔も小さい。

整った顔立ちに黒髪のロングヘアがとても似合う人。

クールビューティーで告白する生徒を端から振っていく……。

そんな噂もある。


夏樹先輩が冬弥くんを呼び出すってことは、やっぱり……。



「成宮くんはなんてお返事するのでしょう、」

「え?」

「あ、! いえっ! 告白とは限りませんから!」

「……」

「私もその姿を見たっていうだけで、内容までは……」



美波ちゃんがフォローしてくれる。

だけど、今の私は笑顔で返せる余裕もなくて。

一度止まった涙を再びこぼさないように必死だった。

それなのに、私はバカで。



「でも、告白の雰囲気だったんでしょ?」

「……はい」
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