例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「あの……。一緒に、お弁当食べてもいいかな?」



私は美波ちゃんを連れて、クラスの女子グループに話しかけた。

文化祭のときに、ケンカ腰でぶつかってしまった女の子たち。

だけど、文化祭が終わる頃にはなんとなく話せるようになった。



「いいよー。一緒に食べよ」



サバサバした性格のリーダー格の加藤さん。

加藤さんたちは嫌がる様子もなく、私たちを受け入れてくれた。

私は加藤さんと美波ちゃんの真ん中に座る。

美波ちゃん以外の女子と食べるお弁当は初めてだ。


……新鮮だ。



「なんかー。綾瀬さんって、いつも冬弥くんと一緒にいるイメージ」



ここにいるみんなが加藤さんの言葉に頷く。

私って、そんなに冬弥くんと一緒にいたのかな。

当たり前すぎて自分では分からなかった……。


当たり前のことが当たり前ではなくなった。

まさに、その言葉がぴったりだろう。


それから話題は自然と冬弥くんの話になった。
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