例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「それで……。可愛くなるためにはどうしたらいいかな?」

「垢抜けるしかないでしょっ!」

「いや、加藤ちゃんのアドバイスは参考にならなすぎ」



……垢抜ける。

それは確かに難しいし、ファンクラブの人が言うには冬弥くんの好みは清楚な女の子……。

垢抜けてしまうと冬弥くんの思う可愛いとは違うのかもしれない。


……清楚といえば。



「美波ちゃんだったら、どうする?」

「え、私ですか?」

「うん」



美波ちゃんは清楚だ。

お嬢様タイプというか。

髪の毛も黒髪ボブだし、大人しくて清楚な感じがする。

だから、美波ちゃんのアドバイスが欲しい。



「私は、こんな見た目なので……。ダイエットするかもです」

「ダイエット……」

「でも。今を認めてほしい自分もいるので、私はありのままを好きになってほしいです」



美波ちゃんの最後の言葉は、私の耳には届かなかった。
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