短編集



「大丈夫だって。後ろで見てるから」



「面白そうだったら呼んでね」



「んな、」



友人はそれだけ言うと私から離れて行ってしまう。



改めて彼と向き合うかたちになる。



どっ、どうしよう。よりによって今来る?




「なっ、なんで今来たの」



つい口から思考を流してしまう。



「こっ、告白しに…… です」



「そっ、そっか」



くっ、空気が地獄。



助けてくれ、友人よ。


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