短編集
「言いたくなったんだからしょうがねぇじゃん」
「いやー、乙女としてはなしよりのなしですわ」
私は机上にあったティッシュで口周りを拭く。
「というかもう頭しっちゃかめっちゃかなんですが、どう答えればいいのこれ?」
なんだかんだで人生初の告白なんですが ……
「もう脳内8割がたラーメン美味しいで埋まってしまってるんですが」
「あとの2割は?」
「どうやって帰るかが1割、あんたの告白が1割」
「…… 1割かー」
「こんな時に告白してきたあんたが悪い」