短編集



「言いたくなったんだからしょうがねぇじゃん」



「いやー、乙女としてはなしよりのなしですわ」



私は机上にあったティッシュで口周りを拭く。



「というかもう頭しっちゃかめっちゃかなんですが、どう答えればいいのこれ?」




なんだかんだで人生初の告白なんですが ……


「もう脳内8割がたラーメン美味しいで埋まってしまってるんですが」



「あとの2割は?」




「どうやって帰るかが1割、あんたの告白が1割」




「…… 1割かー」



「こんな時に告白してきたあんたが悪い」



< 104 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop