短編集



お冷に入っていた氷を口に含みガリガリと齧る。



「で、答えとか要るの?これ」



「んー?いや、ただ言いたかっただけだから別にいらねぇ」



「ふーん、あっそ」



なんだか拍子抜けである。



が、どこかホッとしている自分が居るのに気が付いた。



私はその思いと一緒に水を飲み切り財布を取り出した。



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