短編集
口紅の君へ
俺には気になっている人が居る。
机に座り講義を待っている間チラリと端のほうの席を見る。
そこには1人の女性が座っていた。
たまに授業で一緒になる彼女だ。
俺はあの子のことがとても気になっている。
最初は単純に可愛い子だなっと思って見ていたのだが、
今日も服装は可愛い系か。
そんで口紅はいつもの濃い赤ときたか。
最近は別のことが気になっている。
それは彼女を着飾る物がなんだか似合っていないように見えることである。