短編集




「はっ、はぁ、かっ、駆君今のは?」



次は人通りの少ない場所に出る。



私はそこで一息つくため肩で息をしながら彼に訊ねる。



「…… ムカついたから。ごめん大人げなくて」



その発言に心が痛む。



「すっ、すいません。私の身長が大きいせいで」



「違うよ。謝らないで真北のせいじゃないから。…… それよりねぇ、真北はさ」



「はっ!はい?」



彼の真剣な声に声が裏返る。




「俺達の身長差嫌?」



聞いた途端更に心の痛みがひどくなった気がした。



「いっ!嫌ではないです」



彼の問いかけに全力で首を振り否定の意を表す。


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