短編集
?なんでしょうか?
私は言われるがまま手を出す。
すると、腕になにかが通される。
「―― ブレスレット」
それは空色と海の色を合わせたような鮮やかな青のブレスレットだった。
「ごめん。本当は帰りに渡す予定だったんだけど」
「今、渡さなきゃと思って」
何故でしょうか?
「確かに俺の身長じゃ真北の口にキスはできない。ネックレスとかそういう物もしてあげれない」
「俺の身長じゃあこのブレスレットとかが着けてあげれる限界だ」
あっ、そういう意味でこれを……
私はブレスレットを抑える。