短編集



「でも俺この身長で良かった、ってちょっと思う」



「えっ、」



私が驚きの声を上げたタイミングで風が2人の間を吹き抜けていく。




「この身長だから可愛い彼女さんからキスして貰えるし、それに」



彼は私の手をおもむろに取る。




後に軽くリップ音が鳴った。




!??!



彼がまた私の手にキスを落とした音だ。




「こうやって不意打ちもできる」




彼の指先が私の指先を絡めとる。



< 41 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop