短編集
私は真っ赤になりつつ自分の手を離そうとするが、ビクともしない。
それを彼はどこか嬉しそうに眺める。
「結局こういう時身長はあんまり関係ないと俺は思うんだよね」
「こっ、こういう時とは?」
「イチャイチャするとき」
その発言に更に顔が赤くなるのを感じた。
「下から責めるか上から責めるか違いなんてそれだけじゃないかな」
しっ、下からとは!?
「下からってどういうこと?って顔してるね」
小悪魔のように彼が笑う。
えっ、エスパーかなにかですか!