短編集
俺がそう言うと彼女は何故か真っ赤になって俯く。
…… あれ?いつもならここで悔しがるなり感想に文句を言い始めるなりする筈なんだけどな。
俺は彼女の態度に疑問を持つ。
「それは…… その物語を続ける為には」
俺が小首を傾げるのと同時にいつもの1/3ぐらいの声量で彼女の口から言葉が紡がれる。
「…… 君がこれからも私といっ、一緒に居てくれるんなら、そのつ、つつ、続きはいくらでも書けるんだよ」
「…… はい?」
どういう意味?
「一緒に居るって結構いつも一緒に居るじゃないですか?」
「違う。そうじゃなくて、」
そうじゃないとは一体全体?
俺が彼女の言葉をいまいち汲み取れずにいると