短編集
彼女が俺の行動に狼狽える。
普段なら絶対にしないであろうこんな行動。
「うるさい。部長が可愛いことするから悪いんです」
「俺が気持ち悪かったらいつもみたいな馬鹿力でエルボーなりなんなり入れて下さい」
って、抱き締めた後に言う俺も大概だわ。
「っ、その言い方はずるいぞ。君」
彼女がピッタリと俺の腕に収まる。
腕の間から見える彼女の耳は真っ赤だった。
きっと今はお互いに見せれない顔になっていることだろう。