短編集
「そう!あなたのお墨付きなら大丈夫ね」
特に気にする様子もなく彼女は鈴のような笑い声を鳴らし続ける。
その様子に私はホッと胸を撫で下ろした。
「じゃあ、早速見せに行ってくるわ」
「はい、いってらっしゃいませ」
彼女がバタンと元気な音を立てて扉を閉め部屋を出ていく。
数秒後、私、いや、俺は笑顔を消し気持ちを表情に乗せた。
「はぁー、危なかった」
俺は息を吐きながらその場に座り込む。
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