短編集
「重い告白何回も軽く連発されるほうの気持ちにもなってよ」
「普通に告白してくれたらこっちだって ――んっ?」
自分の発言に疑問点を覚え私は机から顔を離す。
「へぇー、そっか。そっか。あっ」
「あっ、いや、今のなし!今のなし!いっ、今のは重い告白より普通のほうがいいとかそういう言葉の綾で」
「そうだったんですか先輩」
「うぇっ!?」
彼の声が後ろから聞こえ私は首が取れそうな勢いで振り返る。
案の定振り返ると話題の彼が居た。
「あー、あとは2人でごゆっくり」
「ちょっ、ちょっと」
私はこの場から離れようとする友人の手を掴む。