アイドルと私。

ゴクゴクっと飲むとなんだかちょっとスッキリする。ちょっとだけだけど。

「結衣、私が言っていいか分からないけど、もうその女はブロックしちゃお。それでその連絡先を勝手に教えた友人との友人関係が崩れるとか言われたら勝手に連絡先を教える人の方がどうかしてると思うから、それはそれで関係が終わった方が今後の彼氏さんの為になるよ。って言っちゃっえばいいんじゃないかな？そしたら結衣スッキリしない？」

そうやって言葉を選びながら私の気持ちに寄り添ってくれる先輩。

「はい、やっぱりブロックしちゃっていいと思います？私も勝手に個人情報を教える人はどうかと思うので…そうですね、紗莉先輩の考えなら彼氏もスッキリするかもです。聞いてくださり、ありがとうございます。」

先輩は私の頭をよしよし撫でて

「よし、とことん飲もう。今日は飲んじゃおう。彼氏さんも浮気を疑われる行動せずに、ちゃんとしてくれればいいのにね！ちゃんと結衣の事を想ってくれてるなら、その女の相手をしなければ良かったのに。」

「わー私が思ってる事を言ってくれて、ありがとうございます。さすが紗莉先輩です。今日はとことん飲んじゃいましょう。彼氏とは明日話し合いますね。」

改めて乾杯してここからは他愛の無い話をしながらお酒を飲んで、おつまみを食べて楽しい夜を過ごした。