アイドルと私。
「今日はありがとうございました。って」

「えー!普通過ぎません?skyに出会って、連絡先教えてもらったのにその内容…あ、まさか先輩?」

「うん、全然知らなかったんだよね。気づかなかった。ただ綺麗な顔の子だなーっていう印象だったよ。」

信じられない!って言いながらチキンを頬張って、お酒で流し込んでいる。

「じゃあいつ気付いたんです?」

「優衣がさ、職場に雑誌持ってきて見せてくれたじゃん?あの時に気付いた。」

「それって出会ってどれぐらいで?連絡だけの関係でした?」

「ううん、しばらく経ってから。1度確か出掛けたかな…?」

「えー、まー可哀想ですそれは。」

そうだよねって思いながら頷き、段々とアルコールも回ってきて、楽しい気持ちになってきた。

「じゃあライブのチケットは?」

「それは雅人くんがくれたの。でも優衣になんて言えばいいか分からなくて…あの時は嘘ついてごめん。」

「そうだったんですね、気にしないでください。その時はお付き合いされてたんです?」

「ううん、まだだよ。でも、ライブでの雅人くんを見て、好きかも…って気付いたの。」
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