アイドルと私。
第9章
引っ越しもなんだかんだ終わって、雅人くんとの同棲生活も慣れ、仕事も順調で。そんなある日の夜。

「紗莉ちゃんたっだいまー!あのねー」

ガチャっと玄関が開く音がしたと同時に、元気な声が聞こえて、靴を脱ぎながら一生懸命話しかけてくる。

「んふふ、雅人くん落ち着いて。おかえりなさい。」

玄関までお迎えに行くと

「ライブ来ない?」

って言われる。

「え?ライブ?とりあえず立ち話もなんだし、ご飯はもうすぐ出来るから、着替えて待っててくれるかな?ご飯の時にゆっくりお話聞くでもいい?」

「うーん、分かった。」

って言いながら自分の部屋に入る雅人くんを見つめて、急にライブってなんだろう?たまに誘われる事はあっても、こんな風に前もって言われる事は無かったな。って考えながら、キッチンではフライパンに火を付けたままだったので、慌ててキッチンに向かった。因みに今日のご飯は煮込みハンバーグと、カボチャサラダ。朝からハンバーグを食べたいと言われていたので、煮込んでみました。
< 197 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop