アイドルと私。
「わー、すごい綺麗!」

席に着いた時からチラホラと見えてたけど、skyの子が登場すると、キラキラ光るペンライトがすごく綺麗。皆が一生懸命振って、綺麗な青色が輝いている。

「それにしても人も凄いし、歓声も凄いね!」

私が見渡す限りでは空席は無くて、登場してきたら凄い歓声で、改めてskyの人気を知る。って先程から優衣に話し掛けてるが、skyに集中しているのか、全く聞き耳を持っていない。

席に着く前に、私も優衣に連れられてペンライトとあと使えそうなポーチを買ったので、ペンライトを取り出して、振ってみる事にした。

あ、この曲あのアルバムだ!鼻歌を歌いながら見ていると、気付けば目で雅人くんを追っている自分が居る。楽しそうな雰囲気で、綺麗な歌声を出し、時にはファンの子に手を振ったりして、キラキラして見える。本当に雅人くんはアイドルだったんだ。全力で楽しんでるように見える。でもこんな何万人の前で、歌うのは緊張しないのかな?私だったら緊張して皆の前に立つことすら無理だけど、雅人くんは生き生きして見えるから、このお仕事は好きなんだろうな。
< 55 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop