アイドルと私。
「全然気にしないから続けて?」

これはもしや?って思う。もしかして紗莉ちゃんはちゃんと俺の事男として見てくれてるのかなって。

「それなら良かった。それで…ライブを見て、雅人くんカッコよすぎたよ。もう犬なんて思えない!歌う姿、踊ってる姿見てあーこの仕事好きなんだなって。だって輝いてたもん。素敵だったよ…」

恥ずかしくなったのか最後の方は小声になって俯く紗莉ちゃんは可愛い過ぎる。もう我慢出来ない!

「それってちゃんと男として見てくれた?それともアイドル?」

核心を攻める質問をすると

「アイドルの中に男らしさが見れていつもの雅人くんとは全然違って…アイドルとして素敵だったし、いつもと違う顔が見れて男として…かっこよかったし…」

あーかわいい!ちょっと照れてるのかかきあげられた髪から覗く耳が赤くなってる。これはちゃんと伝えてみてもいいかな?こんな可愛い子ほっといたら他の男に取られてしまうかもしれないし…意を決して紗莉ちゃんの目をじっと見つめながら、

「あのさ、俺紗莉ちゃんの事が好きなんだけど、付き合って貰える?それともまだ全然そんな風には見れない?」
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