アイドルと私。
わー!もう顔から火が出るくらい恥ずかしい!よくもまぁこんなにストレートに、気持ちをぶつけて恥ずかしいよ…。でもまだ雅人くんからの攻撃は止まることなく、

「ずっと好きだなって思ってた子が俺の事好きだって言ってくれたんだよ?それなのにアイドルとか年とか関係ないよ。他のアイドルは確かに恋愛禁止とかあるけど、俺らは公には出来ないけど恋愛禁止って事はないよ。7歳差がなに?俺の事ガキとしか見れないって言われたら難しいかもしれないけど、ちゃんと男として見てもらって好きって言ってくれたんだから…」

一生懸命気持ちを伝えてくれて、一息つくようにグラスを持ってグッと飲み物を口に運ぶと

「俺は紗莉ちゃんが好きです。なので付き合ってください。不安にさせたり寂しい思いは絶対させないから。」

真剣な目を向けて伝えてくる言葉に、ストレートな思いに、真剣な気持ちに私はコクって頷くのが精一杯の返事だった。

「じゃあ、これからよろしく紗莉」

にこって笑って、急に呼び捨てにする雅人くんにキュンって胸が鳴った。
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