アイドルと私。
紗莉もシャワーから出てきて、出来上がった料理を運んで貰うと

「お、オムライスだ!俺二番目に好き!頂きます。」

一緒に食べながら他愛のない話をして、食べ終わった食器はお礼として、俺が洗った。

「はい、食後のミルクティー。コーヒーは飲めないって言ってたもんね?」

ありがとうとお礼を言い、口に運びながら

「じゃあ、本題のこれからについて話たいと思います!」

「うん、何かな?」

「とりあえず…コレ!」

ジージャンのポケットに入れてたのを取り出して、

「え?鍵?なんの鍵?」

はてなマークを浮かべて聞いてくる紗莉に笑いながら、

「俺ん家の鍵。住所はえっと…これで…」

携帯を取り出して、LINEで住所を送ると

「お互い仕事でタイミングが合わなかったりするじゃん?だからこれはいつでも会いに来ていいよっていう鍵。ちょっとでも顔見れたら嬉しいし、だからいつでも、どのタイミングでも使っていいよ。それと、携帯貸して?」

説明する俺に頷いて、携帯を渡してくれて、

「ちょっと触るね〜」

パパっとアプリをダウンロードして、携帯を返す。
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