スイーツは甘いだけじゃない
大学生になった美緒は、一月のある日、黄色の振袖を着ながら呟く。今日は美緒の成人式の日だ。
「美緒、振袖すごく綺麗だね。よく似合ってる」
成人式の会場まで送ると言ってくれた渉は、美緒の振袖姿を見て頬を赤く染める。褒めてもらえたことに美緒は喜びを感じ、「ありがとう」と微笑んだ。今、温かいほど幸せなのは、隣に渉がいるからだろう。
「あのさ、美緒」
車に乗り込もうとした美緒の手を渉が掴む。そして、美緒の手をゆっくりと引いてトランクルームまで連れて行った。
「渉くん?どうしたの?」
首を傾げる美緒に、渉はどこか恥ずかしそうに「伝えたいことがあって……」と言いながらトランクルームを開ける。すると、トランクルームの中には大量の赤いバラが敷き詰められている。
「わぁ、綺麗……!」
驚く美緒の前で渉は跪き、服のポケットから小さな箱を取り出す。その中にあったのは、ダイヤモンドの入った指輪だった。想像していなかった出来事に、美緒は息を飲んで渉の言葉を待つ。
「美緒、振袖すごく綺麗だね。よく似合ってる」
成人式の会場まで送ると言ってくれた渉は、美緒の振袖姿を見て頬を赤く染める。褒めてもらえたことに美緒は喜びを感じ、「ありがとう」と微笑んだ。今、温かいほど幸せなのは、隣に渉がいるからだろう。
「あのさ、美緒」
車に乗り込もうとした美緒の手を渉が掴む。そして、美緒の手をゆっくりと引いてトランクルームまで連れて行った。
「渉くん?どうしたの?」
首を傾げる美緒に、渉はどこか恥ずかしそうに「伝えたいことがあって……」と言いながらトランクルームを開ける。すると、トランクルームの中には大量の赤いバラが敷き詰められている。
「わぁ、綺麗……!」
驚く美緒の前で渉は跪き、服のポケットから小さな箱を取り出す。その中にあったのは、ダイヤモンドの入った指輪だった。想像していなかった出来事に、美緒は息を飲んで渉の言葉を待つ。