スイーツは甘いだけじゃない
少し癖っ毛の黒髪に、色白で目が大きく、まるで可愛らしい女性のような顔立ちの男性が嬉しそうに微笑む。この男性が美緒の夫である渉(わたる)で、美緒をこの部屋に軟禁している人物だ。
「今日もいい子にお留守番しててくれたんだね。そんな美緒には、僕特製のゼリーを作っちゃおうかな。ゼリーだったらカロリーもケーキより高くないから、体重もそんなに増えないよね」
お腹を渉は優しく撫でる。その目はとても愛おしげで、ここに二人を繋ぐ存在があるのだとホッとしているように見えた。そんな渉に美緒は恐怖を抱き、「やめて!触らないで!」と渉の手を叩く。
「酷いなぁ、僕は美緒の旦那さんだよ?子どもに仲の悪いパパとママの姿を見せるの?そんなことしたら、子どもにとってどれだけストレスかわかるよね?」
逃がさないと言わんばかりに美緒は渉の腕の中に閉じ込められてしまう。大きくなったお腹を抱えている状態では、抵抗などまともにできるはずがない。それが悔しく、美緒の瞳から涙が零れ落ちる。
「今日もいい子にお留守番しててくれたんだね。そんな美緒には、僕特製のゼリーを作っちゃおうかな。ゼリーだったらカロリーもケーキより高くないから、体重もそんなに増えないよね」
お腹を渉は優しく撫でる。その目はとても愛おしげで、ここに二人を繋ぐ存在があるのだとホッとしているように見えた。そんな渉に美緒は恐怖を抱き、「やめて!触らないで!」と渉の手を叩く。
「酷いなぁ、僕は美緒の旦那さんだよ?子どもに仲の悪いパパとママの姿を見せるの?そんなことしたら、子どもにとってどれだけストレスかわかるよね?」
逃がさないと言わんばかりに美緒は渉の腕の中に閉じ込められてしまう。大きくなったお腹を抱えている状態では、抵抗などまともにできるはずがない。それが悔しく、美緒の瞳から涙が零れ落ちる。