溺愛の檻から、逃げられない
「陽花?もう寝るの?」



蒼さんの声に応えられる元気はない。

頭がふわふわする。あ、



背中に手をまわされ、あやすようにトントンと腕を叩かれる。



蒼さんの体温…あったかくて眠くなる




「おやすみ、陽花」



額にちゅっとキスがされたのを感じ、私は眠りについた。
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