溺愛の檻から、逃げられない

「あれ…?」


「…………。」


私が帰ってきた時には既に彼は眠りについていた。

しかも"私の布団"で。


しかたないので、寝息もたてぬ静かに眠る彼の隣に横になる。



「黙ってればかっこいいのに。」


…彼はほんともったいない人だ。
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