イケメン、お届けします。【注】返品不可


「ちょっとーっ! 肝心なところが聞こえなかったんですけどっ!?」

「兄貴、そこは熱烈なキスするところだろうっ!?」

「なんか順番おかしくないっすかっ!? フツー、薔薇、指輪、そしてプロポーズでしょう!」

「気合い入りまくった花束なんですから、まずは、跪きましょうよ?」

「どっから撮影すべきか、タイミング逃したんですけど」


一斉に詰め寄られ、タジタジとなったわたしとオオカミさんに、ルミさんが命じる。


「はい、最初からやり直しー!」

「え」

「断るっ! 行くぞ、あかり!」

「あ、宵! ちょっと待ちなさいよっ!」

「兄貴っ!」



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