愛しの三味線侍
和楽器バンド
駅前で集合した一弘の格好やはり和服姿だった。
昨日と違うのは落ち着いた紺色の着物を着ているところくらいで、相変わらず髪の毛はツンツンに立たせていてピアスも沢山ついている。
足元はスニーカーだし、帯もベルトで、下にはジーンズ。
どうやら彼が服装で楽しむときは、上の和服を変更するだけのようだ。
「昨日は楽しかったですね」
2人並んで歩きながら私はそう声をかけた。
2人の思い出と呼べるものは昨日の飲み会しかないので、自然と話は昨日の出来事へと戻っていくことになる。
「俺も楽しかったよ。タイキたちと飲んだのは久しぶりだった」
「そういえば、どうやってタイキくんたちと知り合ったんですか?」
「ライブイベントに来てくれてたお客さんだったんだ。アマチュアのときからずっと応援してくれてて、自然と仲良くなった」
その説明に私は「へぇ」と関心した声を上げて、少し考えて「えぇ!?」と、裏返った声を上げた。
その声に驚いたように一弘がこちらへ視線を向ける。
「アマチュアのときからってことは、もしかして今は?」
「半年前にプロデビューしたんだ」
照れくさそうに答える一弘に私は目を見開いた。
昨日と違うのは落ち着いた紺色の着物を着ているところくらいで、相変わらず髪の毛はツンツンに立たせていてピアスも沢山ついている。
足元はスニーカーだし、帯もベルトで、下にはジーンズ。
どうやら彼が服装で楽しむときは、上の和服を変更するだけのようだ。
「昨日は楽しかったですね」
2人並んで歩きながら私はそう声をかけた。
2人の思い出と呼べるものは昨日の飲み会しかないので、自然と話は昨日の出来事へと戻っていくことになる。
「俺も楽しかったよ。タイキたちと飲んだのは久しぶりだった」
「そういえば、どうやってタイキくんたちと知り合ったんですか?」
「ライブイベントに来てくれてたお客さんだったんだ。アマチュアのときからずっと応援してくれてて、自然と仲良くなった」
その説明に私は「へぇ」と関心した声を上げて、少し考えて「えぇ!?」と、裏返った声を上げた。
その声に驚いたように一弘がこちらへ視線を向ける。
「アマチュアのときからってことは、もしかして今は?」
「半年前にプロデビューしたんだ」
照れくさそうに答える一弘に私は目を見開いた。