クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜
結婚という意義
旅行から帰って3週間が立ち、修哉は人知れず不安を抱えている。
小春が美容院でまた働きたいと言う。
それはとても喜ばしい事で、応援してあげたい気持ちは充分ある。
しかし今の小春は昔のように輝きを取り戻し、昔以上に綺麗になった。
それはとても嬉しいし、安堵しているのだが、
修哉は誰かに奪われやしないかと不安に思う。
「小春?今日は美容院の面接だろ?何時から?送って行こうか?」
朝のルーティンのコーヒーを飲みながら小春に問う。
「大丈夫です。そんな早い時間じゃ無いので、電車で行きます。」
ニコッと笑う笑顔が眩しい。
今すぐ抱きしめて閉じ込めたい衝動にかられる。朝からそんな邪な気持ちを抑えつつ修哉はため息を吐く。
「分かった。
じゃあ。駅に着いたら連絡入れて。」
心配度は日を追うごとに増しているのが自分
でも分かるがこればかりは止められない。
小春はふふふと笑い返事をする。
「はい。
修哉さんもお仕事頑張ってくださいね。
面接が終わったら、お弁当屋さんのバイト入ってるので5時までなので終わったら連絡入れますね。」
小春も束縛されてると思うよりも、
心配されていると思う気持ちが強いので連絡は欠かさない様にしている。
「小春、夕方迎えに行くから外で食べて帰ろう。」
「本当にですか?どこ食べに生きたしょうか?楽しみです。」
「小春が行きたい所でいいよ。」
「あっ。そういえば、
泉先生とのお食事はいつにしますか?
私は合わせらるので日時決めといてくださいね。」