クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜
「分かった。連絡しとくよ。」
玄関まで修哉を見送る。
最近は、スタジオに籠りアルバムレコーディングが続く。
ほぼ、夕方7時には律儀に帰って来るので普通のサラリーマンより規則正しい日々だ。
修哉が靴を履き振り返る。
小春を抱きしめ唇に軽くキスをする。
「行ってらっしゃい。気をつけて下さいね。」
「行ってきます。」
一連の流れが日々の日課になりつつある。
軽く手を振り、オートロックの扉が閉まるまで見送った。
今日は初めて行く美容院の面接だ。
ここは芸能人のメイクアップを手掛ける美容院で、剣持さんからの推薦でもある。
剣持さんの知り合いと言うよりは、
修哉さんが所属する会社の社長が推薦してくれたようで、
実は話は通っていてほぼ本決まりに近い面接らしい。
修哉さんにもう一度、美容師になる為頑張りたいと話した日から、あっと言う間にこの日が決まり、こんな順調で良いのかしらと思うぐらい面接にたどり着いた。
午前10時の面接に向かい、美容院のオーナーさんと話をした。
とても気さくな人で、1、2ヶ月お店で研修をしてから問題なければ支店に配属して本格的にカットの練習に入れると言う。
小春は前の仕事場でカットスタイリスト手前までの下積みを積んでいた為、様子をみて今年中にはカットデビューもさせてくれるらしい。
「ありがとうございます。
一度は諦めかけた夢ですが、また一から頑張ってみようと思います。
どうぞよろしくお願いします。」
希望を胸に小春は感謝して、来月から通う事を決めた。
「こちらこそよろしくね。
貴方みたいな、素直な子ならきっとあっと言う間にスタイリストになれるから。
うちは一切無駄な練習はさせないの。
試験前には閉店後、自由に使ってもらうけど後はみんな定時で帰るわ。」
美容院の雰囲気もとてもよく。みんな楽しそうに働いていたのが印象的だった。
お店の入り口で頭を下げて、店を出る。
清々しい秋風に吹かれながら、気持ちも新たにスキップしそうなくらい軽やかに歩く。
改札口を抜けて駅のホームに行く。
初めて降りた駅なので多少緊張したが、後はいつものお弁当屋さんに行くだけと、気持ちは落ちついていた。
玄関まで修哉を見送る。
最近は、スタジオに籠りアルバムレコーディングが続く。
ほぼ、夕方7時には律儀に帰って来るので普通のサラリーマンより規則正しい日々だ。
修哉が靴を履き振り返る。
小春を抱きしめ唇に軽くキスをする。
「行ってらっしゃい。気をつけて下さいね。」
「行ってきます。」
一連の流れが日々の日課になりつつある。
軽く手を振り、オートロックの扉が閉まるまで見送った。
今日は初めて行く美容院の面接だ。
ここは芸能人のメイクアップを手掛ける美容院で、剣持さんからの推薦でもある。
剣持さんの知り合いと言うよりは、
修哉さんが所属する会社の社長が推薦してくれたようで、
実は話は通っていてほぼ本決まりに近い面接らしい。
修哉さんにもう一度、美容師になる為頑張りたいと話した日から、あっと言う間にこの日が決まり、こんな順調で良いのかしらと思うぐらい面接にたどり着いた。
午前10時の面接に向かい、美容院のオーナーさんと話をした。
とても気さくな人で、1、2ヶ月お店で研修をしてから問題なければ支店に配属して本格的にカットの練習に入れると言う。
小春は前の仕事場でカットスタイリスト手前までの下積みを積んでいた為、様子をみて今年中にはカットデビューもさせてくれるらしい。
「ありがとうございます。
一度は諦めかけた夢ですが、また一から頑張ってみようと思います。
どうぞよろしくお願いします。」
希望を胸に小春は感謝して、来月から通う事を決めた。
「こちらこそよろしくね。
貴方みたいな、素直な子ならきっとあっと言う間にスタイリストになれるから。
うちは一切無駄な練習はさせないの。
試験前には閉店後、自由に使ってもらうけど後はみんな定時で帰るわ。」
美容院の雰囲気もとてもよく。みんな楽しそうに働いていたのが印象的だった。
お店の入り口で頭を下げて、店を出る。
清々しい秋風に吹かれながら、気持ちも新たにスキップしそうなくらい軽やかに歩く。
改札口を抜けて駅のホームに行く。
初めて降りた駅なので多少緊張したが、後はいつものお弁当屋さんに行くだけと、気持ちは落ちついていた。