クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜

「修哉、大変です！！」

「今、小春ちゃんが救急車で運ばれたって病院から連絡があったみたいです。」
慌てて剣持がスタジオに入って来る。

一瞬頭が真っ白になる。
何故だ？今朝は元気だった、何かの事件か事故に巻き込まれたか⁉︎

「どう言う事だ！！」
瞬間、部屋を出て廊下を走りながら剣持に問う。
その後を慌てて追いかけながら、
「社長の方に連絡が入ったらしくて、
小春ちゃんが持ってた美容院のパンフレットから美容院に連絡が入って、
そこのオーナーから社長に連絡が来たみたいです。」
遠回りをしてやっと修哉までたどり着いたらしい。
「容態は？事故か？」
エレベーターに慌ただしく乗り込みながら修哉が問う。

「地下鉄のプラットフォームで突然倒れたみたいです。」

「車、自分が運転します。」
剣持は走りながら車のキーを探し、玄関に車を回すので表で待つよう修哉に告げ地下まで1人急ぐ。