クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜
車に乗って修哉さんお勧めの定食屋さんへ行く。
その頃には小雨が降り始めた。
「なんでも美味しいけど、小春には量が多いかもしれない。」
お店に入るとそこそこお客さんが居て、女将さんらしき人がカウンターの奥に通してくれる。
「メニューがいっぱいあって迷っちゃいますね。
修哉さんはいつも何を食べるんですか?」
「だいたい煮魚とかアジフライとか食べるかなぁ。
剣持はいつも、親子丼ばっか食べてるな。」
「修哉さんはお肉よりお魚が好きなんですか?」
今更ながら、好き嫌いとかちゃんと聞いた事がなかった。今まで私が作ったものとか大丈夫だったのかな?
「この店は魚を食べたい時に来るから、別に好き嫌いとかは無いし。
小春が作ってくれた物はなんでも美味かった。」
「じゃあ。甘いとかしょっぱいとか辛いとかだったら何が好きですか?」
「何?突然、質問詰めなんだけど」
笑いながら修哉さんがこっちを見る。
「なんか、ちゃんと聞いた事なかったなぁって思って、もっとちゃんと修哉さんの好みとか知っておこうと思って」
「俺は分かるよ。
小春の好きな物。
昔から分かりやすかったから、おにぎりの好みとか甘い物が好きだとか。」
「そういえば、
昔からもらってばっかりでした。チョコとか飴とかいつも持ってましたよね?
でも修哉さんって甘い物そんなに食べないですよね?」
「あの頃は…
小春に話しかけるきっかけが欲しかったから、チョコとかちらつかせると尻尾振って来ただろ?」
「そんな風に思ってたんですか?」
心外だなぁ。
あの頃、廊下や校庭で修哉さんを見かけるとドキドキして、おいでって仕草で呼ばれるだけで舞い上がって、
でも周りの目とかも気になって、ほんといっぱいいっぱいだったのに。
「あの頃結構大変だったんですから、
修哉さんファンに目をつけられたりして。」
ふくれっ面でいい返す。
「知ってた。
体育館に呼び出されただろ。」
目を丸くする。
知ってたんだ。
じゃあ、あの後から誰も何も言ってこなくなったのは修哉さんのおかげ⁉︎
「何か先輩達に言ってくれたんですか?」
その頃には小雨が降り始めた。
「なんでも美味しいけど、小春には量が多いかもしれない。」
お店に入るとそこそこお客さんが居て、女将さんらしき人がカウンターの奥に通してくれる。
「メニューがいっぱいあって迷っちゃいますね。
修哉さんはいつも何を食べるんですか?」
「だいたい煮魚とかアジフライとか食べるかなぁ。
剣持はいつも、親子丼ばっか食べてるな。」
「修哉さんはお肉よりお魚が好きなんですか?」
今更ながら、好き嫌いとかちゃんと聞いた事がなかった。今まで私が作ったものとか大丈夫だったのかな?
「この店は魚を食べたい時に来るから、別に好き嫌いとかは無いし。
小春が作ってくれた物はなんでも美味かった。」
「じゃあ。甘いとかしょっぱいとか辛いとかだったら何が好きですか?」
「何?突然、質問詰めなんだけど」
笑いながら修哉さんがこっちを見る。
「なんか、ちゃんと聞いた事なかったなぁって思って、もっとちゃんと修哉さんの好みとか知っておこうと思って」
「俺は分かるよ。
小春の好きな物。
昔から分かりやすかったから、おにぎりの好みとか甘い物が好きだとか。」
「そういえば、
昔からもらってばっかりでした。チョコとか飴とかいつも持ってましたよね?
でも修哉さんって甘い物そんなに食べないですよね?」
「あの頃は…
小春に話しかけるきっかけが欲しかったから、チョコとかちらつかせると尻尾振って来ただろ?」
「そんな風に思ってたんですか?」
心外だなぁ。
あの頃、廊下や校庭で修哉さんを見かけるとドキドキして、おいでって仕草で呼ばれるだけで舞い上がって、
でも周りの目とかも気になって、ほんといっぱいいっぱいだったのに。
「あの頃結構大変だったんですから、
修哉さんファンに目をつけられたりして。」
ふくれっ面でいい返す。
「知ってた。
体育館に呼び出されただろ。」
目を丸くする。
知ってたんだ。
じゃあ、あの後から誰も何も言ってこなくなったのは修哉さんのおかげ⁉︎
「何か先輩達に言ってくれたんですか?」