君色の空

「すみませんでした。僕のせいで…」

そして社長が私と千秋を呼びだした。

「いったいどういうことなのかしら？

説明してもらいましょうか？」

世間で噂されているほど社長はシドロモドロという様子ではなくて、至って冷静に私たちに聞いてくる。


「で…ですから…」

私が発言をしようとしたところ千秋君がそれをとめる。

「僕があの場を借りて不必要な発言をしたことは事実ですし申し訳ないとも思っています。

でも彼女…亜美さんとは真剣にお付き合いしていますし…彼女も真剣だと思います。

でもそれが原因で俳優業ができなくなったりとか

彼女の女優業がストップするようなことだけは防ぎたいんです。２人とも俳優という仕事女優という仕事に

誇りをもっていますから」