君色の空

そして事務所で私が千秋に言おうと決めて

事務所を訪れた時…


中から怒鳴り声が聞こえて慌てて扉を開けるとそこには…


千秋の上で馬乗りになって必死で

怒鳴る美桜君の姿があった…

テーブルやイスは散乱していて


周りの一輝や他の俳優さんたちが

抑えようと必死だった。

そして近くにいたユキナさんに話を聞こうと思った。

「ゆ…ユキナさん…これは一体…」

そしてユキナさんの口からとんでもないことが聞こえた。

「実は…朱月君がついさっき

千秋に向って言ったのよ。
『これ以上亜美さんを悲しませるようなことすんな！！』って…」

「えっ…」

「それで…千秋も仕事の疲れで苛ついていたんでしょうね…朱月君に向ってケンカ口調で返したのよ。
それでこのアリサマ。
…亜美、これ程までに周りに迷惑かけて…

あなた何をしていたの？きついことを言うようかもしれないけれど私は亜美が朱月君も千秋も苦しめているんだと思うわよ？…亜美今幸せなの？
２人をこんなに苦しめている姿を見ても。」