君色の空
そして、今日も私は…


撮影をしていた。


ドラマだけでなく、モデルやバラエティ。


そして、小説や漫画にまで私の才能は活かせた。


容姿端麗で、才能溢れる少女。


私を語る上で、この言葉は欠かせないものとなっていた。


そして、千秋が生きていた頃よりも…


一段と忙しくなった日々。


睡眠時間も少なくて、学校にも行かなくてはいけない。

いや、むしろ…


忙しい方がいいのかもしれない。


千秋を失ったあの頃…


仕事も手に付けられず…学校にも行く気になれなかった日々。


でもそれでも、忙しい毎日に追われる日々を繰り返していくにつれて、関わる人も増えてくる…


1人でいなくても済む…


1人で居ると、必ずと言っていい程千秋の事を考え


涙を流すだろう…。






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