君色の空
「嫌だよぉっ…千秋死んで欲しくなかった…っ…


死んで欲しく何かなかったよッ!!!!!!!!!」


「うん…そうだよね…でもね亜美…」


そう言って秋羽さんは自分から私の身体を離す。


「亜美がいつまでも、そうやって悲しんでいると


千秋君だって、困るよ?…大切な大切な人だったんでしょう?…それなのに、千秋君を困らせてもいいの?」



「嫌…」

「だったら、ゆっくりでいい…本当にゆっくりでいいから…千秋君の死を乗り越えようよ?…


亜美、千秋君の死を乗り越える事と千秋君を忘れる事は違うよ?」


「えっ…」


「死を乗り越える事は…悲しみを乗り越える事と同じなのよ。でも、千秋君を忘れるって事は、彼と過ごした日々も、時間も全部思い出に変る時なのよ。

亜美なら、理解できるわよね…?」


「うん…理解できるよ…ごめんなさい…心配かけて。」

「でも今日は、帰りなさい。

こんな酷い顔で撮影何か無理でしょ!」

「はい…」




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