君色の空
――蓮――


♪ピロリロリン♪♪ピロリロリン♪


「…蓮、メール見ないの?」


隣でそう聞く、愛しの彼女・麗香…



何でや…。


後ろめたい関係なんかとちゃうのに、目の前でメールを見ることができん…。


俺は、麗香に疑われる事なんかしたないのに。


「蓮…?誰から?」


「…友達やで。」

そう咄嗟に答えた。


麗香、ごめん…

亜美、ごめん……って何でやねん!!

麗香にはともかく…


何で…亜美何かに謝らなあかんねん…


最近おかしいわ…俺。

麗香と一緒におって、楽しい筈やのに

あの日、初めて会うた亜美が…


頭から離れん…


何でやねん……

「…っ……」

「…何か…………あったの…?」

麗香を不安にさせたないのに……


俺の行動が…言葉が…麗香を不安にさせてしもてる…




…最低な男やな…俺…。



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