君色の空
思い知らされた現実。
――麗香――


「あッ……蓮っ……」

蓮が無理やり私を抱いた。



こんなこと一度もなかった…



というより、最近…付き合い始めてからというもの


蓮の様子がどうもおかしい。



…そして、セックスの後蓮が寝ている間に



蓮の携帯を見た。


本当は蓮を信じてた…


でも女の名前があった…


[花園 亜美

090-×××……]


「何これ……」

咄嗟にそう思い口に出してしまった。


だが幸い、蓮は起きなかった。

ホッとした。

そして、花園亜美という女優であることを


私は悟った。


花園なんて苗字珍しいし同姓同名は少ない。


…私は花園亜美に嫉妬した。


いや、殺意さえ覚えた。


…許さないって思った。


初めて人を憎み恨んだ。


そして、メールを送った。

[蓮に近づかないで。
あなたと蓮は釣り合わない。

今は、私と一緒に幸せを掴むのだから。

あなたに、邪魔されたくない。邪魔するようなら…




私は、あなたを一生許さない。何するか分らない。

自分で自分が怖いの。だから……

連絡をとらないで。あなたの為に言っているの…

お願いだから。]


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