君色の空
「ダメ!!!…私は……蓮何かき……







き………っ…………らぃ……なんだ…から……」



『嫌い』その単語が言えなくて




嫌いという単語の代わりに…



私の瞳から溢れんばかりの涙が…



フローリングに落ちる…


「…あほやな…


自分の気持ちに素直になったらどうやねん?…


ほんまに嫌いやったら、俺の事家に何か入れへんやろ。

…それともお前は、嫌いな男を自分の家に入らすんか?」


私は首を思いっきり横に振った。


「せやったら、俺の事、好きなんやろ?」

「……蓮っ……」

気付いたら、私は…



蓮を抱きしめていた。


「…ったく…麗香の奴っ…



亜美に変なメールきたやろ?…麗香とは別れるから。



だから、俺とつきおうて欲しい…」


「…うん…分かった…」



――未来の約束……




『俺とつきおうてほしい。』
あなたから、そう言われた時…


すっごく嬉しかった…




けど、私は耐えられなかった…



ごめんね……赤ちゃん…ごめんね…蓮…――



< 188 / 267 >

この作品をシェア

pagetop