君色の空
「そこのお嬢さん??」

スーツ姿の男性が私に向って

そう声を掛けてくる。

渋谷の街に

親友・珊瑚―サンゴ―と一緒にショッピングに来ていた私。


私は

エロカワ系で

染まっていた。

「なんですか?」

「あのね…?ちょっといいかな?」


何なのコイツ……!

「あたし達ちょっと行くとこあるんでっ!!!」

「ちょっと…珊瑚…」

珊瑚はずばっ!と言うタイプで

私はそんなに強気で言えるタイプではなかった。


「君には用はないんだよ。

そこのスタイル抜群の

君だよ君っ!!」



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