君色の空
――蓮――



「…っ…」


亜美…ほんまは…



痛いほど好きなんや…




別れを告げた時…


亜美の悲しい顔を見た時…



ほんまに辛かった…



でもな、亜美…




俺は、亜美のおった病室を出た時…




扉の向こうでずっと声押し殺して…




泣いてたんやで…。


俺は……



もう、お前の隣でお前の涙も拭いてやれん。




いつか、おらへんなる俺よりも…





お前を、幸せにしてやれる奴の方が…



お前にとって、ええんや思った…。



でも…俺今めっちゃ辛いわ…




やっぱり…俺…



亜美の事、本気で愛してたんやなって思う…




でももう……。



なぁ、亜美…



…お前との約束守ってやれんくてごめんな…



なぁ、亜美…



 幸せに、なれよ。



俺は、遠くで見守っとくから。



亜美、ほんま…



ごめんな…。


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