君色の空
――亜美――


赤ちゃんを失った悲しみと



蓮からの別れが原因で私は…



1人暮らしの家で閉じこもってた。



「~♪~~♪♪~~」


私の携帯が鳴る。


ディスプレイを見なくても


分ってた。



なぜならその着信音は…



蓮に設定してたから。


「はい。もしもし。」


私は、蓮が間違ってかけてきたんだろうと思っていた。



『あの、木村蓮さんの、ご友人の方でしょうか?』

その声は、男性の声だったけど蓮の声じゃなかった。



嫌な予感が頭をよぎる…



「はい。そうですが。」


『あの、私は市立総合病院の救急隊員なのですが…



木村蓮さんを今市立総合病院に運んでいます。

出来れば――。』


その電話の内容を最後まで聞く前に


私は部屋を飛び出してた。



もう関係ない筈なのに…



もう蓮は私の事何か好きなわけないのに…




でもそれでも…



私は、病院へと走ってた…。



無我夢中で…ただただ蓮に会いたくて…



蓮が無事でいて欲しくて…




私は、必死だった…。




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