君色の空
『2歳の夢空へ…


これを見ている頃…ママはもういないかもしれないね…


ねぇ、夢空…ゆめあって発音…凄く綺麗でしょう…?



パパには内緒にしてた事があったの…


それはね、ゆめあの名前を決めるとき…由来は

[空のような大きな夢をかなえて欲しいから]だったんだけどね…?


だけど、発音があまりにも綺麗だったから…



もう一つ、由来を作ったの…

[綺麗な、素敵な女の子になってほしいから]って。



綺麗で、素敵っていうのは…外見がって事じゃないの…



心が、綺麗で素敵であってほしいなって。



大人になっちゃうと、子供の時の純粋さは忘れてしまうの…


だから、大人になってもいつまでも、綺麗な澄んでいる心を持っていてほしいの。



ママは、もう目には見えないけれど…


ビデオテープを再生すればまた見られるから…


また会えるから…ねぇ、夢空…


だから、悲しまないで…。夢空が悲しいとママもとっても悲しいから。』



ゆってて…泣きそうになった…



…あぁ、もう居れないんだなって思ったら…


泣けてきた…。








< 244 / 267 >

この作品をシェア

pagetop